意気揚々と自販機へ向かう、そして心配で一緒についてくる
「飲み物は自分で選びたいからな」
と断りを入れつつ、二人を見守ることにする。

公園に設置された見た感じ新しめの自販機。おそらくは最近になって交換された新人だろう。
近年当たり前になりつつある電子マネーも使えるタイプのやつだ。

対する、どこからともかく100円玉を2枚取り出し、自販機に投入。
そこまでは良かったが、そこでの手が止まる。

・・・どうやらお金をいれることに注力して何を買うか決めていなかったらしい。

「あ・・・ちゃん、何がいいですか?」


そこでに助けを求めるんじゃない。
当然ながらは「!?」みたいな顔をしている。

「あっ・・・その一番上のお茶とかどうだ!?」

「は、はい!この右のやつですねっ!!」

たまらず助け船を出すの顔を振り返るの顔からは安堵の色が見える。

「たぁあっ!!」

とっさのことでの身長を考慮していなかったが、最上段のボタンを押すために背伸びする
傾いて落ちそうになった帽子を押さえつつ勢いよくボタンを押すと、
ガコンという音とともに自販機がお茶を投げ渡してきた。

続いておつりがジャラジャラと崩れ落ちてくる。
もちろんはそのたびに「!!」という顔での後ろに隠れるのだが。

「これがジハンキの使い方ですよ、ちゃん!」

今までに見たこともないようなドヤ顔をに向ける

一方のは、初めて見るであろうにぎやかで大きな箱におびえっぱなしだ。



「ありがと、
   ・・・さっき帽子落ちそうだったぞ、気をつけてくれよ。」

「ご忠告ありがとうございます、ご心配にはおよびませ・・・きゃっ」

言ってるそばからつむじ風が吹き、がとっさにスカートを抑える。

の「あっ!」という言葉とともに風がの帽子を奪い取るのが見え、とっさに手を伸ばそうとした時だった。




ぼすっ!!



突然背中、そして頭にボールが当たったような衝撃が走る。
「いっ・・・て・・・」

の目に映ったは無事に帽子を取り返している。
いや、取り返したというか、取り返してもらったというか。

「えっ・・・あの、何が起こって・・・ます?」






どこからともなく表れた白猫がの頭の帽子の上にのしかかっている。
のしかかっている、というか・・・この状況から察するに。

「とってくれた・・・のか?その猫が?」



いつの間にか後ろに隠れているが、の横から猫のほうをうかがっている。
今日はいろんなところでビクッとしているだが、今回ばかりはもたぶん彼女と同じ顔をしたんだろう。

白猫「あー・・・まったくお前ら、あぶなっかしくて見てらんないなぁ!」

風に奪われた帽子をとってくれた親切な白猫は、の頭の上に乗ったまま言葉を話した。
の聞き間違いでなければ・・・なのだが。

「え・・・、えっ?どこから・・・いま、誰が・・・?」






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