プロローグ:驚きの始まり

ここは、武者頑駄無(ムシャガンダム)たちの世界にある国、天宮(アーク)の村、
風乱斗(プラント)・・・
そこの、ある家では、幼い子供が、もう一人の子供・・・・いや、何か違う、彼は
鉄機武者(テッキムシャ:人造武者のこと)だ、その彼と遊んでいた。

「おーい、紅牙(コウガ)ーーー、早く―!!」
生身の子供が、赤い鉄機武者、紅牙を呼んだ、そして、紅牙はこう返した。

「ま、待ってよ白凰(ハクオウ)!まだ調整が完璧じゃないんだからー!!」
さっき呼んだ方は白凰である。

紅牙は叫びながら走ったが、そのままこけた。

それもそのはず、彼はまだ生まれて間もない、だから、まだそんなに上手く動けないのだ。
「おーい、紅牙!そろそろ帰るぞー!」
大きな声で、立派な髭を蓄えた老人が、紅牙を呼んだ。

彼は、紅牙を造った、弦奈頑駄無(ゲンナガンダム)である。

「じゃーねー、また明日―」
紅牙は白凰に挨拶し、弦奈と帰路についた。

「さよなら―――!」
そして彼らは、いつものように、家に帰っていた、その夜、その生活が変わることも知らずに・・・・
そして、みんなが寝静まった真夜中、紅牙と弦奈が住む家に、謎の影が・・・
翌朝、村は大騒ぎとなった、何と、紅牙は失踪し、弦奈は家の中で大怪我をして倒れていた。

幸い、命には別状はなかったが、なぜ紅牙は失踪したのか。

白凰は、ショックを受けた、「え・・う嘘だ!そんな・・・・・・そんなこと!!!!」

その事件と同じころ、別の場所で、何者かが、密会を開いていた。
そのリーダーのような雰囲気の男が叫んだ、
「行け!!封突飛装備(ぶっとびあーむず)を手に入れるのだ!!」
そして、何人かの武者がその場を離れた。

そして月日は経ち、六年が過ぎた、風乱斗は、六年前と変わらないままであった、そこには
一人の少年武者がいた。

彼こそ、あの白凰である、立派に成長した彼は、今まさに村を出るところだった・・・・・
・・・・・おつかいのために。

ま、まあそんな彼の運命がまた今日、大きく変わるのは、一人を除いて誰も知らなかった・・・・・。
                                               
プロローグ:おわり

次回予告!!おつかいに行った白凰に訪れた危機!
びっくり!伝説の武具が復活する!!
次は 第一話:王努楼輝(おどろき)の復活!